海と山、自然あふれる赤石五葉松の里
四国中央市の位置
四国中央市は愛媛県の東端部に位置し、四国中央市という名前が示す通り、四国のほぼ中央に位置。
東は香川県に面し、南東は徳島県、更に南は四国山地を境に高知県と、四国の他の3県に接しています。
高松自動車道・松山自動車道・徳島自動車道・高知自動車道が結節しており、四国のすべての県庁所在地、松山市、高松市、徳島市、高知市など四国の主要都市に高速道路の整備により、約1時間程度と、アクセスがよく、商業都市として著しく発展しています。
四国中央市の産業
愛媛県・四国地方を代表する工業都市のひとつでもあり、製紙、紙加工業において日本屈指の生産量を誇り、紙製品の工業製造品出荷額が全国一位です。
経済産業省が毎年公表している「工業統計調査(2018年工業統計表 地域別統計表 市区町村別)」では2019年まで「パルプ・紙・紙加工品製造業」の製造品出荷額等(平成29年実績)において、14年連続で全国1位(※2004年の市町村合併以降)、となっています。
大王製紙株式会社やユニ・チャーム株式会社などの上場企業の本社や本部があり、大きな高い煙突から水蒸気の白い煙が上がっています。
プラスチック製品などその他製品を含めると工業製造品出荷額は約6,000億円余りとなります。
四国中央市の自然
南に海岸にほぼ並行して西赤石山、東赤石山、二ッ岳、ハネズル山、赤星山、翠波峰などが連なる法皇(ほうおう)山脈、北にはかたくちイワシ、サワラなどの好漁場として知られる。瀬戸内海燧灘(ひうちなだ)に面し、平野部が狭いため、海と山の距離がとても近いのが特徴です。
海と山が近くにある四国中央市は、自然にあふれています。
四国中央市の気候
基本的には温暖で穏やかな瀬戸内型気候です。燧灘を吹き渡って来た風が法皇山脈にぶつかり上昇して雲を発生させやすいため、高松市・松山市などに比べ、日照時間が2割程度少なくなっています。
春先を中心に、やまじ風(日本三大局地風)という南寄りの突風が吹き、農作物や家屋に被害を及ぼすことがしばしばあります。
データ
人口(推計人口)83,062人(2020年5月1日)
面積 431.24km2
平均気温 16.2℃(統計期間:1981年~2010年 全国平均は15.2℃)
年間降水量 1372.2mm(統計期間:1981年~2010年 全国平均は1737mm)
四国中央市の観光スポット
霧の森
入手困難とも言われる「霧の森大福」を生産している霧の森菓子工房の新宮本店、レストラン、茶室「聴水庵」、温浴施設「交湯~館」、「茶フェ」の5施設で形成される複合観光施設。コテージ横には、霧の森温泉の源泉を導水した日帰り温泉施設「霧の森交湯~館」がある。
所在地〒799-0301 愛媛県四国中央市新宮町馬立4491-1 MAP
TEL:0570-07-3111
https://www.kirinomori.co.jp/
翠波高原(すいはこうげん)
標高892mの翠波峰を中心に広がる約100haの高原。春は菜の花や桜、夏から秋にはコスモスが咲き誇ります。美しい景色と澄んだ空気の中、瀬戸内海の島々と四国山地など眺望を楽しむことができる。遊歩道や展望台も整備。
愛媛県四国中央市金砂町平野山乙306-1
TEL:0896-28-6187(四国中央市役所観光交通課)
紙のまち資料館
全国屈指の紙の産地として知られる四国中央市ならではの施設。館内には紙の資料室をはじめとして、紙製品の展示や即売コーナー、紙の生産工程模型や水引細工の展示、紙をテーマにした企画展を随時開催。手漉きによるハガキづくり(要予約)も体験可。
所在地:〒799-0101 四国中央市川之江町4069番地1
TEL:0896-28-6257
https://www.city.shikokuchuo.ehime.jp/shisetsuannai/sangyoukeizai/kms/index.html
具定展望台
日本夜景遺産(2010年)、日本夜景100選(2004年)にも認定された中国・四国地方を代表する夜景スポット。2012年には恋人の聖地として登録され、立ち寄った多くのカップルはフェンスに「鍵」を掛け、二人の永遠の愛を誓うそう。
所在地:〒799-0643 愛媛県四国中央市寒川町
TEL:0896-28-6187(四国中央市役所観光交通課)
三角寺
高野山真言宗の寺院。
四国88ケ所霊場第65番札所で愛媛県最後の札所。本尊の十一面観世音像は愛媛県の指定文化財であり、子安観音、厄除観音としても信仰されている。寺伝によれば天平年間(730年‐749年)に聖武天皇の勅願により行基が弥勒浄土を具現化しようと開基。
所在地:〒799-0124 愛媛県四国中央市金田町三角寺甲75
TEL:0896-56-3065
富郷渓谷
銅山川の上流に約6kmにわたって続く風光明媚な渓谷。断崖や奇岩、怪岩、深い淵などの雄大な自然の中、「戻ケ嶽」と呼ばれる高さ60mを超える岩壁がそそり立つ一帯には、岩の割れ目に樹木が生育し、山水画のような景色が見られる。
所在地:〒799-0643 愛媛県四国中央市 富郷町津根山
TEL:0896-28-6187(四国中央市役所観光交通課)
中野あじさいの里
山の斜面を利用して造られた、約2万株ものアジサイが見事な花を咲かせる名所。毎年あじさいが見頃を迎える6月の下旬には「新宮あじさいまつり」が開催され、あじさい見団子の販売やバザーが行われるなど多くの観光客で賑わう。
所在地:〒799-0302 愛媛県四国中央市新宮町上山3322(上山簡易郵便局)付近
TEL:0896-28-6187(四国中央市役所観光交通課)
四国中央市の特産物
赤石五葉松
東赤石山に自生する五葉松「ヒメコマツ」は、山頂付近に広大な原生林を形成しており、「赤石五葉松」の名で国内外で広く知られています。
「赤石五葉松」は、育成にあたる園芸農家や盆栽業者が、長い年月をかけて改良を加えてきており、その成長の特質から盆栽や庭木に好適種とされています。
性質は、葉が鮮やかな緑色で、幹には早くから古木の様子が表れるなどの特徴があり、まさに盆栽用として理想の性質を有しています。
里芋
里芋栽培の歴史は古く、江戸時代には産物としての記録が残されています。特性としては、甘みがあり、柔らかく粘りも強いです。
愛媛県東部の四国中央市一帯や新居浜市、西条市でみられる南よりの強風:日本三大局局地風「やまじ風」に強く非常に栽培に適しているため、市の特産物として根付いています。
新宮茶
四国中央市新宮町で完全無農薬有機農法によって栽培されている日本茶。
新宮町は、高地で朝霧・夕霧が発生し、朝晩の温度差が大きく、清澄な水とさわやかな空気あふれる地域です。新宮町の土には、お茶の香りをよくしてくれる緑泥片岩が混じっており、
新宮茶は豊かな香りと滋味あふれる味わいとなっています。
「霧の森大福」や「霧の森ロール」、茶そばなど、新宮茶を使った名産品も数多くあります。
手漉き和紙
四国中央市は宝暦(1751年~1764年)の時代から良質の紙を生産する町として栄えてきました。映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」のモデルになった、高校や書道パフォーマンスのある街でもあります。
人の手によって漉かれた「和紙」は、独特なぬくもりと優しさを醸し出します。半紙の産地として書道家、根強い需要家に支えられ手漉きの技法が受け継がれています。
盆栽の産地だけでない魅力
四国中央市には様々な魅力があります。もちろん盆栽の産地をめぐるだけでも楽しいですが、足を伸ばせば楽しいスポットがいっぱいあります。四国中央の自然にふれ、盆栽を楽しみ、観光を楽しんでください。