赤石五葉松を世界へ
10年前より、当組合の会長である森高準一は、欧州の富裕層をターゲットにしようと検疫対策を進め、経営する農業生産法人赤石の泉で準備を進め、現地のバイヤーと情報交換してきました。そして、17年からフランスへの輸出を開始。この年は約200鉢、売り上げは約300万円という規模のスタートでした。
イタリア ローマ教皇へ寄贈
2019年に赤石五葉松の盆栽を2鉢(100年物と150年物)をキリスト教カトリックの総本山バチカン市国でローマ教皇フランシスコに献上しました。ヨーロッパでの認知度も高まり、これを契機に本格的に輸出に取り組むことになります。
地域をあげての取り組みに
ヨーロッパでの人気の高まりと高評価を得て、地域全体の取り組みとして輸出していこうと、地元の13業者が参加する任意団体「赤石五葉松輸出振興組合」を19年8月に設立しました。赤石の泉が加盟業者から盆栽を買い付け、一括してコンテナ輸出する仕組みを構築し、ヨーロッパへの大量輸出が可能になりました。
今まで地域に、多くの外国人バイヤーが訪れることから、需要の高まりは感じていました。待っているだけでなく、積極的にこちらからアピールしていくことで、赤石五葉松をもっと世界に広まるよう、輸出促進の旗振り役として、森高会長は活動を続けてきました。
オーストリアに盆栽の棚場を作る
オーストリア・セーボーデン市の盆栽ミュージアムに赤石五葉松を管理する盆栽棚場を、地元の事業者と協力し2021年1月にオープン。EU圏のバイヤーや愛好家が直接買いにこれる場所になります。また、ヨーロッパでの需要に迅速に対応できるようになり、輸出量の増加を期待します。毎年500鉢の赤石五葉松をEUの棚場に送る計画です。
地元の再生
欧州の盆栽を見る目は正しく、品質を正当に評価してくれます。ヨーロッパでは盆栽ブームで愛好家の増加にともない目の肥えた人が増えたため、高い品質を誇るジャパンブランドの赤石五葉松が受け入れられました。世界的なブランドとして赤石五葉松を世界に広め、かつての賑わいのあった生産地を再生できるようにこれからも活動を続けます。
メディア出演
「ひめポン!| NHK松山放送局」にて赤石五葉松のEU輸出が特集されました。
ぜひご覧ください!